元活字中毒主婦の身辺雑記

日常の細々したことなど。

東京滞在記3日目〜通常運転な私

昨日歩きすぎたのか夜寒かったのか、朝起きると怠いし体の節々が痛い。引越しの前に具合が悪くなってどうするんだ。10時くらいまで布団の中でごろごろ過ごした。今日は引払うアパートで掃除と荷造り。夕方、大学で息子と落ち合って食事。再びアパートに戻って一緒にゴミ出しや荷造りを確認して帰ってくる予定だ。

 

えいやっと起きて付近の散策をしながら細々した買物を済ませた。歩いていると怠さが減ったよう…でもないか。 元気づけに美味しいものでも食べようと大通りに面したパスタ屋に入った。カタカナの長い名前で、お洒落な佇まい。うまくいけばスパイスやハーブが効いた「馴染みがないけど美味しい」ものが出てくると思ったが、シンプルでボリュームがある料理で意外だった。パンも自家製天然酵母パンだそう。エスプレッソコーヒーをつけて1960円。朝昼兼用とはいえ、ちょっと贅沢だったかなあ。自宅では夫が質素な食事をしているに違いないことを思うと申し訳ない気がした。

 

電車に乗って息子のアパートに向かう途中で、鍵を忘れてきたことに気がついた。そろそろやるんじゃないかと思った。取りに帰ったことで1時間半は無駄にしてしまった。着いたらもう3時近く。急いで荷造りをしたものの、大学での待ち合わせ時間が迫ってくる。1時間少々働いて出発。

 

少し早めに着いて待っていたが、息子がなかなか来ない。時間には正確な方なのに。嫌な予感がしてメモ書きを見直したら待ち合わせ時間より1時間早く着いていた。なんのためにメモ書きしたんだか。気持ちが滅入る。すでに暗くなってきたし、外で時間を潰すのもつらい。大学前の喫茶店でケーキセットを食べて待つことにした。画家の名前の喫茶店はかなり古い店構えで老夫婦が営んでいた。お二人のおっとりとした雰囲気とガトーショコラに、落ち込んだ気持ちが癒された。

 

時間通りに来た息子と夕食。実際に行き来するまで距離感が掴めていなかったが、旧アパートと新キャンパスはけっこう離れている。そりゃそうだ。近かったら引っ越す必要ない。息子と会ってみると大学付近に行きたい店があった風でもないし、もう少し強くアパートの近くで食べることを推せばよかった。いまさらだけど。入った店は一昨日に続いてまたカレー屋。こちらもとろみがついた昔風カレー。

 

アパートに帰って捨てるものを二人で確認し、息子がゴミをまとめる。ここでの最後のゴミ出し。この念押しをするためだけに戻ってきたようなものだ。彼はとにかくゴミ出しができない。なぜなのか。部屋のすぐ下に出すだけなのに。親が見ているとすんなり出すので、余計分からなくなる。

 

電車に乗って引越し先のアパートへ戻る。疲れた。鍵を忘れ、時間を間違え、作業時間はあまり取れなかった。その割に食事や喫茶にお金を使ってしまった。1日を振り返ると落ち込んでしまう。

 

それでも銭湯の熱いお湯に浸かったら体も心も解きほぐれる気持ちだった。たしかに今日はぼんやりと無為に過ごした時間が多かった。が、まあ私にとっては通常運転だ。明日は荷造りを済ませてしまわないといけないので大忙しだろう。今日はこんなもんでいいや。

 

マティスとルオー 友情の手紙

マティスとルオー 友情の手紙

 

 

茶店に入った時は、自分にがっかりし過ぎて、ルオーの絵みたいに悲しい顔してたと思う。マティスとルオーが親しかったとは知りませんでした。

 

夜の絵本

夜の絵本

 

 

ルオーの絵26点に詩人が文を寄せたもの。