元活字中毒主婦の身辺雑記

日常の細々したことなど。

東京滞在記 1日目〜順調な滑り出し(個人的な覚書。意味なく長いです)

息子が引越しをするので上京することになった。何日で用事が終わるか分からないので、とりあえず一週間みて飛行機だけ予約した。引越し前は新しいアパート、引越し後は(契約解除まで日数が少しあるので)古いアパートに泊まる予定で出発。

 

6時に起きて朝ごはんの支度をした後、空港へ。自分が食べる時間はなかった。福岡空港のフードコートは改装されて随分おしゃれになっている。いったんはそこを横目で見ながら通り過ぎたけれど、思い直して因幡うどんを食べた。暖かくて美味しい。売店で息子にチロリアン、大家さんに博多通りもんを手土産として購入。

 

飛行機はpeachだ。成田発着。便が少ないし東京まで時間がかかるけど、なんといっても安い。今回のようにスケジュールに余裕がある時は、もうこれで良いなと思った。東京までは1000円バス。前日も仕事で8時まで働いていたので疲れていたのか、飛行機でもバスでもほとんど寝ていた。

 

東京駅から地下鉄に乗り換えて大学へ。待ち合わせまで時間があるので学食でカツ丼の小盛を食べた。畳の席があるのが珍しいと思った。その後は生協に火災保険のことを聞きに行った。新しいアパートは生協の保険に入っていればそれで良いらしいので。古い建物で食堂やなにかがこじんまりと入っている。こんなところで私ものんびり働きたい。保険コーナーには初老の男性二人が静かに待機していた。訊ねると保護者でも加入手続きができたので契約を済ませた。

 

授業が終わった息子と待ち合わせて不動産屋で契約手続き。一週間分の荷物を持って移動するのはすぐ近くとはいえ結構つらかった。白髪を束ねたスーツ姿の女性が責任者らしく、契約内容を細かく説明してくれた。かなり長いので息子の集中力が持つかハラハラしたが落ち着いて受け答えをしていたのでほっとした。

 

そのまま、アパートへ行き(やっと荷物から解放された!)大家さん宅へ挨拶に伺った。気の良さそうな方で、しきりに上がってお茶を飲むように勧められ断れなかった。息子の年齢から院生と誤解されていたようで、説明すると親御さんは大変ねえ的なことを言われて、またハラハラ。でもごく普通に会話をする息子に(かなり調子が良いな)と思った。

 

いったんアパートに戻って、夕食を食べにまたすぐ出ると、大家さんに会った。あのね、隣の人が結構癖があるのよ、良い人なんだけど。味方につけたらほんと良い人なのよ。息子くんはナイーブそうだしちょっと挨拶しとかない?  ということで大家さんに紹介してもらってご挨拶に。

 

挨拶のあと、大家さんが行ってしまって息子と二人になると、彼がふふっと笑ったので、こっちも安心して顔を見合わせて笑った。そうか、こういうのが嫌じゃないんだ、負担に思わないくらい回復したんだ、とうれしかった。

 

何を食べようかと街をぶらぶら歩いて、カレー屋を見つけた。でも開店まで30分近くある。通り過ぎて随分歩いたけれど、めぼしい店がなくて結局そこに戻ってきた。絵がたくさん飾ってある店。とろみがあるよく煮込んだ感じのカレーで美味しかった。

 

6時頃に息子と別れてアパートへ戻ると、自宅から送っていた布団が無事に届いてほっとした。まだガスの契約が終わってないのでお湯が出ない。歩ける距離に銭湯があったので行ってみた。大きなお風呂は気持ちが良い。入湯料460円にドライヤー使用料20円。湯上りにコーヒー牛乳150円(だったかな)。ちょっと贅沢だが滞在中はここに毎日通いたい。

 

夜、夫に電話した。息子の様子を伝えたくて、不動産屋や大家さんとのやりとり、別れ際に私がちゃんとアパートに帰れるか途中まで着いてきてくれたことなどを話した。このまま元気になったら良いねと話し合った。

 

真新しい畳の上に布団を敷いて横になる。今日は良い一日だった。そう思って寝ようとしたら、隣だか上の階だかの水音が響いてきた。まるで隣の部屋からみたいな音。私はこういうの平気だけど息子は大丈夫かなあと不安になった。でも考えても仕方ない。ダメな時はまた考えよう。まずはおやすみなさい。