元活字中毒主婦の身辺雑記

日常の細々したことなど。

子どもの頃は常に眠かった

三連休の中日は家族全員オフの日だったので珍しく8時過ぎまで寝ていました。起きた時に夢をはっきり覚えてました。夢の中の私はたぶん高校生で、その世界ではオリンピックが開催されていました。仲良しの女の子(部活でバドミントンをやっていたけどやめて短距離を始めたとこ)、そのお父さん(渋めの中年男性で会社の偉いさんっぽいスーツ姿)、私のボーイフレンド(一つ二つ先輩。この人とつきあってんのかな?どうなんだろ?と夢の中の私は自問してました)などが登場する夢。すごい人混みのオリンピック会場で巨大な下りエスカレータに向かって歩いてるところで目が覚めました。

 

私は昔からリアルな夢をみるたちで、子どもの頃は夢の世界ができあがってました。いつも同じ世界。海沿いに広い道路が通っていて、海と反対側には高層ビルが立ち並んでいる。郊外に山があってケーブルカーで登れる。登るにつれて寒くなり山頂はごつごつした岩がころがっていて雪が降っている。高層ビル群の奥には一戸建ての住宅地が広がっていて、でも住人に会ったことは一度もない。ここはたいてい夕方か夜。住宅地の外、岩山の反対側は森林地帯で森の中にはきれいな泉がある。ここだけは安全な場所…… 夢の中の私は姿は見えない誰かによく追われていて(見つかったら殺される)とおびえてました。刺されたりなんたりして「あっ!!」て目が覚めたら足がガクガクしていたり胸のあたりに痛みが残っていたり。

 

私は現実世界で色々なものにおびえながら暮らしていたので、こんな夢を見ていたのかもしれません。父はアルコール依存症気味の暴君だったし、学校の集団生活には全然なじめなかったし。霧がかかったようなぼんやりした世界で生きていました。とにかくいつも眠かったです。授業中もよく眠ってました。ぐっすりと寝ていないから睡眠が足りなかったのもあるでしょうが、もっと困ったのは緊張すると急に眠くなることでした。式典の時など(眠ったらどうしよう)といつもドキドキしていました。茶道でお点前の順番を待っている時に突然眠ってしまったこともあります。

 

大学に入ってナルコレプシーという病気があることを知った時(私はこれなのかなあ)と思いました。でも治療とか考えつかなくてそのまま。就職しても最初の職場ではちょくちょく居眠りしていました。でも、若い女の子ということで大目に見てもらえたのか、ちょっと変わった人が多い職場だったからか、ありがたいことにそれほど咎められることなく過ごしました。

 

結婚した当初、眠っているのに泣いたりうなされたりする私を夫は結婚が良くなかったのかもと心配したようです。そのうち症状は少しずつ治り、しばらくして転勤しましたが、ここではほとんど居眠りせずに仕事ができました。突然眠ることも悪夢を見ることもほぼなくなり、ようやく安心して夜ぐっすり眠れる日が来ました。それもつかの間で、このあと子供を生んで寝不足の日々を送ったり病気をして中途覚醒に悩まされたりしましたが。今はあまり負荷のかからない生活をしている限り昔のような悪夢は見ません。冒頭のような夢を見ては(下町ロケット見たからかなあ)などと夢の出処を考えて楽しんでいます。

 

しかし最近、また夜中に何度も起きる日がやってきました。病気なのかストレスなのか……あまり長引くようなら病院に行くとして、とりあえず早寝を心がけ、お日様に当たって、できるだけ楽しいことを考えてやっていきます。加齢による可能性も高いんですが。考えてみると私の人生で安心してぐっすりたっぷり眠れたのは結婚して子供が生まれるまでのほんの短い期間だけでした。あの頃が恋しいです。