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元活字中毒主婦の身辺雑記

日常の細々したことなど。

ある一日〜『どぶがわ』ほか

 
朝、娘を駅まで送ったら、猫がゆっくり改札を通り抜けてホームに向かっていくのが見えた。良いことあるかも。なんでだかそんな気分になった。
 
午前中は整形外科へ。事故による腰痛と腕の怠さがなかなか取れない。お年寄りに混じって電気にかかったり腰の牽引をしたり。彼らと理学療法士さんのとりとめもない会話をぼんやり聞いていると、妙に心地よくて眠ってしまいそうだ。
 
帰り道、久しぶりに本屋に寄って「ku:nel」を手に取ったら、すっかりおばあちゃんになった吉本由美さんが載っていた。昔の雑貨ブームを思い出して懐かしくなり購入。やわらかスピリッツ - プリンセスメゾンを読んで気になっていた『どぶがわ』も買った。ついでにファンデーションが切れそうなのでスーパーの化粧品コーナーに寄ったけど、結局「花椿」だけ貰って帰宅。
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帰宅後、ハヤシライスとピクルス(最近凝ってます)を食べて、食後に紅茶を飲みながら「花椿」や「ku:nelをめくる。吉本由美さんが勧める雑貨は値段に関係なく、どこかしら可愛くて、なおかつ丈夫で長く使えるものが多かったっけ。
 
『どぶがわ』は、どぶ臭い安アパートに住むおばあさんの話。まるで私の老後だなと思った。夢みるおばあさんの姿に森茉莉のエッセイを連想したけど、お嬢さんだった森茉莉より、この主人公のほうがずっと私に近く思えた。楽しい話ではないのにほっとした。ちょっと話が逸れるが、私はごく普通の人が書くなんてことない日常ブログを読むのが好きで、それはこの作品が好きなのと似ている。
 
ひとしきり本を眺めた後、洗濯物と布団を取り込んで片付けてしまってから、娘の学校に文化祭で使う衣装を持って行った。帰りにショッピングセンターでセール中の下着やパジャマ等を買った。試着の時、鏡に映った自分の身体を見て(あ、おばあちゃんの腕だ)とびっくりした。二の腕の内側部分。普段そんなとこ良く見ないし不意打だった。ついまじまじ見入る私。ちょっとばかりしんとした気持ちになった。
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(花椿に載ってた女の子。私もこんな時があったんだよな。いや、こんなスタイル良くなかったけど)
 
 
夜、家でごはんを作っていたら、今さらびっくりした自分がおかしくて思い出し笑いをしてしまった。夕食はかき玉汁、ブリの照り焼き、焼きナス、豚肉と白菜の蒸し煮。
 
食後、ゴミを捨てに外に出て少し散歩した。夜景が綺麗だった。暗い海や立ち並ぶマンション群の灯りをしばらく眺めていた。離婚話がうやむやになって一人で暮らす老後が少し遠のいた。でも週末に戻る一軒屋と今いるアパートと。どっちも私の家であって家でない気がする。結局、私はどこでどんな老後を送ってどこで死ぬことになるんだろう
 
まあいくら安アパートに住むにしても家賃は払うわけだし、私がおばあちゃんになる頃には年金もないだろうし、がんばって働くしかないか。ベンチでうつらうつらの日々はもう少しお預けだ。
 
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(30年前にF.O.B.COOPで買ったデュラレックスのグラス。傷だらけだけど健在。死ぬまで愛用しそう)