元活字中毒主婦の身辺雑記

日常の細々したことなど。

 『ハーツォグ』のこと

一昨日、仕事から帰宅して、(疲れた〜)とだらだらしていたら、どんどん身体がだるくなり、頭が痛くてたまらなくなりました。熱をはかったら37℃ちょい。用心のため、昨日は4件ある仕事のうち入浴介助の仕事と夕食調理の仕事2件を他の人に交代してもらいました。今日はまだだるいけど熱はありません。

 

今日の仕事も半分減らしてもらったので、二件のみ。長らく日記を書いてないのを思い出してやってきました。前にも書いたけど、はてなブログ見てると毎日のように長文を書く人が多数いて(世の中、こんなに文章書くのが好きな人がいるんだなあ)と驚いてしまう。もしかしたらPVを稼ぐことが実際のお金を稼ぐことにつながっているからがんばっている人も多いのかな。特に若い人は堅実だから、そういう自動的にお金が入ってくるシステム作りを目指してこつこつやってる人も多いのかもしれないな。そういえば随分前に、楽天でブログ書いていて、文字だけだと寂しいので文章に合うようなアフィリエイトの画像を毎日一個ずつ貼っていたら、幾ばくかのお金になって(これ、本気でやったらそれなりの収入になるんじゃないか)と思ったことがあります。結局、思ったままで終わってブログも放置してますが。

 

……なかなか見出しの『ハーツォグ』にいきつかない。ネットでいろんな人のブログとかコメントとか見てたら『ハーツォグ』のことを思い出した、もう一回読みなおしたくなった、というだけの話だったのに。

 

私は出産と同時に退職しまして「街中アパートで夫婦二人暮らし双方激務生活」から「田舎で夫両親と隣居の専業主婦幼児つき夫激務生活」に変ってストレスが溜まっていたのか、当時黎明期だったネットにつないでは、いろんな掲示板に書き込みしたり、雑誌に投稿したり……まあやたら文章書いてました。投稿は、自分の文章が雑誌に載るのがうれしかったし、掲載されるとけっこうな割合で図書券とか現金とか本とかもらえるのもテンションがあがりました。掲示板はどこの誰とも知らない同士で共通の話題で盛り上がれるのが新鮮だったです。でも我ながらちょっと精神的にヤバいかなと思ってました。そんな時、大学時代の友人二人が遊びに来てくれたので「この頃、私、『ハーツォグ』みたいになってるんだよ〜。めちゃ文章書いてる。」と告白したところ、どん引きされました。

 

『ハーツォグ』はイギリスのノーベル賞受賞作家ソール・ベローの作品です。主人公は中年の元大学教授で、仕事で名声を博し、二度目の結婚で美人の奥さんも得て人生順調! ところが、奥さんに自分の親しい知人と不倫され離婚することになります。それで精神に変調を来して、友人、知人、家族、政治家、著名人、死んだ人に手紙を書きまくるという話です。学生の頃、授業のテキストとして読んで友人たちも知っていたので引き合いに出したんですが、「『ハーツォグ』は実際には手紙を投函しないでしょ、書くだけでしょ」と私のほうが重症なような言い方されたっけ。

 

なんかネット見てたら、もう一度読みたくなった。でも多分読まないだろうなあ。この間日記で触れた「天城」もまだ読んでないもんなあ……とぐずぐず書いてたら、そろそろ仕事に行く時間が近づいてきました。急いで家の中片付けよっと。

 

追記

amazonで検索したらソール・ベローの作品は『宙ぶらりんの男』以外は、ほとんど絶版品切れみたい。でも新刊にこだわらなければ簡単に手に入りそうです。

 

アメリカ〈3〉/集英社ギャラリー「世界の文学」〈18〉

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ソール・ベローを読む

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