元活字中毒主婦の身辺雑記

日常の細々したことなど。

ふるほん文庫やさんのこと

はてなブックマークを見てたら、ここの社長が失踪したというニュースが出ていた。大量の文庫本が取り残されているらしい。

 

実は、私はここの株主なのだ。たしかまだ株券持ってたっけ、と思って探したら出てきた。日付を見たら平成9年に購入している。まだ共働きの頃のゆるい金銭感覚が残っていて活字中毒ピークの頃だ。正直、事業の将来性を買っての投資ではなくて、活字中毒者から文庫本狂いへのカンパみたいな気分だった。一年に一度、決算資料が送られてきて、事業計画が同封されているのだけれど、計画というより社長の夢でしかなかった。それも年々、愚痴混じりの(実現不可能だろうなあ)という妄想に近いものになり、読んでいてつらいものになっていった。そういえばここのところ届いていないような。

 

これだけAmazonが大きくなり、多くの文庫本が1円で売られている今、もうどうしようもないのだろう。(ここが「ぼったくり」だったというコメントも読んだが、私はそうは思わない。Amazonが安すぎるだけだと思う。)できれば焼却処分ではなく他の方法で処分できればいいと願うばかりだ。

 

以前は中年の男性と若い女性と三人でやっていたと思うが、あとのお二人はもう手をひかれたのだろうか。昔、一度だけ北九州のお店に行ったことがある。社長は偏屈そうな初老の男性だった。今、どうしておられるのだろう。体をこわしたりしていなければいいのだけれど。