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元活字中毒主婦の身辺雑記

日常の細々したことなど。

数に取り憑かれた少年の本棚

うちの息子は小さい頃、高圧線の鉄塔やマンホールの蓋、溝、水路などが大好きで、人にはあんまり興味がなく、ちょっと心配もしました。幼稚園くらいになると数字や迷路に熱中しました。私は古本屋のまねごとをするくらい本好きですが、興味の対象は「物語」に偏っていて、子ども向けの科学読み物などにはうとかったのです。しかし息子の興味に沿うもの、その範囲を広げてくれる本を探すうち、子ども部屋の本棚はかなり充実してきました。友達も少なく、おとなしく、幼い頃はいろいろと心配した息子ですが、高校は水が合ったようで、毎日片道2時間以上をかけて、楽しそうに通っていました。口数も増え、気の合う友達もできました。この春からは希望の大学に入学し、どうやら元気にやっているようです。本棚はしばらくこのままにしておこうと思います。(写真は本棚から抜粋した彼の愛読書だった本です。高校生の頃に愛読していた本達は見当たらないので、持って行ったのでしょう。)

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以下、本の紹介です。

『あたまのなか』『びょうきのほん』などの柳生弦一郎の絵本や読み物は息子も娘も大好きでした。福音館の科学絵本、読み物はおもしろいものが多く、親子で愛読しました。下段左端の五味太郎の本も福音館の本。息子は爆笑しながら何度も読んでいました。「たくさんのふしぎ」シリーズは、娘が通っている保育園が廃棄するというので大量にいただいたものです。息子はタイガー立石の数学系のものが特に気に入っていました。そういえば古本屋ごっこをしていた頃、「ぐにゃぐにゃ世界の冒険」が大学の数学科に入るきっかけになったんですよ、というメールをもらったことがありましたっけ。「たくさんのふしぎ」シリーズの一番左、題字がかくれている黒っぽい本は池澤夏樹文、佐々木マキ絵の『宇宙のつくりかた』です。これは私が好きな本。大人が読んでも楽しいシリーズです。

 

上段の『ふしぎな小数』(岩波)『数、いまとむかし』(福音館)『ふしぎないろみず』(岩波)も保育園からいただいた本。『数の悪魔―算数・数学が楽しくなる12夜』は話題になり、私が読みたくて購入。その隣は『宇宙と人間 七つのなぞ 』(湯川秀樹著/筑摩書房*リンク先は河出文庫版)です。中段左端は集英社のピクチャーランドというシリーズの一冊。なにげなくブックオフで購入したところ、何度も何度も読んでいました。幼稚園の頃の一番の愛読書。『比例の発見―中学数学への橋渡し (らくらく算数ブック7)』などの「らくらく算数ブックシーズ」は小学生向け、「数学ひとり旅 」は中学生向けです。「数学ひとり旅」は、ぼろぼろになるほど読み込まれています。この本を何度も読んでいた息子が、「数学ってすごいね〜。数学者は魔法使いみたいだね」と言った言葉は今でも忘れられません。彼に取っては魔法の初心者教本のようなものでしょう。その下の「中数」「高数」「大数」はその次の段階の教本? 巻末の学力コンテストを毎月楽しみにしていて、初めて成績優秀者に名前が載った時は大喜びでした。その後、一等賞の賞品としてもらったファイルは今も取っていると思います。岩波少年文庫の『雪は天からの手紙』『科学と科学者のはなし 』はエッセイや小説などにも興味を持って欲しくて購入した本。この後、岩波文庫寺田寅彦随筆集などを読んでいたのでよいきっかけになったのではないか…と思いたいです。

 

ニャロメのおもしろ数学教室 改訂版』(赤塚不二夫)は漫画です。この手の漫画はおもしろくないのが相場(←私の偏見)ですが、これは別格。数学を漫画図解にした本ではありません。ピタゴラスオイラーバカボンやニャロメと同じ漫画の登場人物となって活躍します。