元活字中毒主婦の身辺雑記

日常の細々したことなど。

祖母の三十三回忌

先週火曜日、祖母の三十三回忌に出るために実家に行きました。父の姉二人も家族と共に来てくれました。伯父は数年前に癌の末期だと言われていたのに回復して、少し足腰が衰えていましたが元気でした。認知症気味の伯母もこの日はしっかりしていました。伯父伯母だけでは外出が不安なためか珍しく従妹もついて来ていました。もう一人の伯母はもう九十で、こちらも従兄が連れてきましたが、未だにかくしゃくとしていて、さすがだなあと思いました。皆、高齢なので、法事で集まるのはこれが最後だと思います。

 

読経が終わったあと、住職が宇都宮の自殺老人の話を始めて、(これ、なんかお説教につなげるのかな? あんまり趣味よくないと思うけど)と困惑しながら聞いていたら、「いやあ、怖い話ですよね〜」と終わって、ほんとにただの雑談だったのでびっくりしました。

 

住職が帰ったあとは、皆で食事をしました。昔も父の二人の姉は、こうやって法事に来ていました。それぞれの配偶者に、子供、そのまた子供達.....と大人数で、よく集まったものです。その度に母がきりきり舞いしていたのもあり、私は法事が嫌いでした。子供にとって親戚との会食はおもしろいものではなく、たいてい台所で洗い物をしたり、別室で歳が近い従妹と話したり、こっそり一人で本を読んだりして過ごしていました。

 

あのころに比べたら人数も減ったし、みな年老いて寂しくなりました。伯父伯母達はもう畳に座ることはできず、みな椅子に座ってもらってテーブルでご飯をいただきました。それぞれの近況を話したり、祖母にまつわる昔話をしたり。それは思いがけなく楽しい時間でしたが、朝から少し体調が悪かった私は、途中で具合が悪くなって退席し別室のベッドに横になって過ごしました。情けないような残念なような気持ちで、かすかに聞こえる皆の雑談や笑い声を耳に、毛布に包まりながら目をつぶってじっと丸くなっていました。伯母達が帰るのを見送る際に起きたあとは、車の運転ができそうになるまで休ませてもらって、途中の駅で弟をおろして自宅に帰りました。

 

今回は、お正月以来に下の弟と会いました。上の弟と同じく(ジャンルは違いますが)彼も職人です。上の弟は異国の地で板前として働いています。先日はまとまった金をぽんと仕送りしてきたらしく、母が「こんなに送って無理してるんやないやろか」と心配していましたが、オフタイムにはボクシングジムに通ったりスペイン語を習ったりして楽しくやっているようです。下の弟も、週のうち半分は全国に出張して後進の指導にあたりながら、若いころから趣味でやっているサックスも続けていて、アマチュアバンドに入って定期的にお店で演奏をしたりと、こちらも公私ともに充実している様子でした。

 

父から「お前は三人の中で一番出来が悪い。なんのとりえもないから公務員にしかなれなかった」と言われたことがあります。当時はむっとしましたが、今は、まあ真実ではあるなと思います。そんな私も、なぜかヘルパーと塾講師の二足のわらじを履く身になりました。職人とはちょっと違いますが。保育士の筆記試験も通ったし、娘と一緒に英語の勉強を再開しようと思ってます。保育士は給料が安いけれど、英語ができる保育士だと、少しは稼げるんじゃないかしら。甘いかな。なんにしても子供相手の仕事は楽しいです。自分が子供好きだとは全然思っていませんでした。人生は長い。まだこれから何が起きるかわからないです。

 

 

ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

 

 

テレビでポアロものがあっていて「ホロー荘の殺人」でした。ポアロやミスマープルのシリーズは、テレビで題名を見ても(あれ? どんな話だっけ)と思うのものが大半です。その中で、この作品はよく覚えていました。ミステリーというより恋愛小説のような話で、クリスティ自身「ポアロを出さなければもっと良い作品になった」と言っていたそうです。テレビドラマでは私が好きだったミッジとエドワードのエピソードや、ラストシーンがカットされていてがっかりでした。もう一度原作を読み返したい気持ちになりました。

 

クリスティのテレビドラマのことは以前にも書きました。

grisella.hatenablog.com

 

 

 

 

 

保育士試験(筆記)に合格しました。多分。

一教科だけ取り残していた「子どもの食と栄養」ですが、ようやく取れました。23日が試験日で、試験終了後30分でもう速報がでていました。遅めの昼食を食べながら採点したら20問中18問正解でした。(その後、他のサイトも見たところ19問正解みたい)正式な合格通知が来るのはまだ先ですが、多分合格できたと思います。ほっとしました。

 

当初は「五大栄養素」すら(なんだっけ?)というレベルだったので、一度目の試験は20問中8問、40点しか取れませんでした。この時は(まあ、全然勉強してなかったんだし、他の教科は取ってしまったし、来年はなんとかなるでしょ)と思ってました。ところが、テキストを読んでも全然頭に入ってこない。全く知らない分野の勉強がこれほどつらいとは知りませんでした。結局、やる気もわかず、たいした勉強もしないまま2度目の受験。そして不合格。周囲の人に「保育士試験受けている」と公言していたので、けっこうつらかったです。(一教科だし、当然受かったよね?)という感じで「どうだった?」と聞かれるので。というわけで、今回は本気で勉強しました。

 

1 ユーキャンの参考書を通読(まったく理解できず)

2 ユーキャンの過去問題集を解く(まったく解けず)

3 解けなかった問題をすべてカード化(表に問題、裏に答え)

4 重複、類似問題は整理して一枚のカードにまとめる

5 カードを何度も見ながら暗記

6 ユーキャンの参考書を再読(少し理解できるようになった)

 

「子どもの食と栄養」一教科のために参考書や問題集を買うのは効率がわるいので、このあとは保育士試験対策サイトの「エンゼルカレッジ」を活用しました。

 

7 エンゼルカレッジの「重点課題内容」をプリントアウト(100ページ 

       超)して精読(ようやく頭の中で知識が体系化)

8 過去問(2002年〜2016年)を解く

9 解けなかった問題はカード化し、「重点課題内容」の該当箇所見直し

以上の手順でやっていきました。

 

試験当日の朝まで過去問を解いてましたが、だいたい70〜80点は取れるようになっていたので、なんとなかなるかなと思いつつ受験。思いがけなく簡単だったので拍子抜けしました。自分が勉強したから易しく感じたというレベルではない簡単さでした。(あんなに勉強したのはなんだったんだ)とも思ったけれど、とにかく合格できてよかったです。まったく興味が持てなかった分野でしたが、勉強していくうちにおもしろいと思えるようになったのも収穫です。実技試験の用意はまだ全然していません。特に「言語」のほう。ここでほっとして実技を落とさないように、12月までがんばります。

 

 以下は、私が使った問題集、参考書(年度は違うけど)と保育士試験対策サイトです。エンゼルカレッジさんには本当にお世話になりました。おかげで合格できました。

 

www.angel110.com

 

2017年版 U-CANの保育士 速習レッスン(下)【オールカラー・赤シートつき】 (ユーキャンの資格試験シリーズ)

2017年版 U-CANの保育士 速習レッスン(下)【オールカラー・赤シートつき】 (ユーキャンの資格試験シリーズ)

 

 

2016年版 U-CANの保育士 厳選過去問題集 (ユーキャンの資格試験シリーズ)

2016年版 U-CANの保育士 厳選過去問題集 (ユーキャンの資格試験シリーズ)

 

 

7月第5週〜8月第2週

1 運動

運動はあいかわらずできていませんが、ポケモンGOのおかげで少し歩いています。アパートは、室内から複数のポケストップにアクセスできる上に、しょっちゅう花びらが散ってポケモン取り放題でした。自宅に帰ってきてからはペースが落ちていますが、買い物の時などにちょこちょこやって今はLevel17です。昔、息子に人と遊ぶ楽しさを知ってほしいと思ってポケモンのカードゲームを買ってやりました。遊び始めの頃、ショッピングセンターのカード大会だったかで高校生に勝てたのが相当うれしかったようで、すっかりはまってしまいました。(全国大会にも遠征して、あと一つ勝てばハワイの世界大会に行けたのに…という思い出も)ポケモンの画像を見ていると、その頃のことを思い出して懐かしいです。

 

2 勉強

あまりはかどっていませんが、ようやく一通り内容を確認して、過去問に取り組むところまできました。興味のないことは徹底的にできない性格なのですが、そうも言ってはいられないのでがんばります。ピアノも秋からは課題曲に再度取り組む予定です。

 

 3 片付け

毎日の家事をするのがせいいっぱいです。6月に染め直しに出したジャケットが返ってきましたがまだボタンもつけていません。秋までにはつけないとなあ。本の整理も残り冊数が少なくなって放置状態。せめてオークションの再出品くらいはしなくちゃ。

 

4 仕事

塾講師は、先週は盆休み。今週からまた始まります。ヘルパーも少しずつ仕事が増えてきました。今の労働時間だとアパートの家賃が捻出できず貯金を崩している状態です。体調も回復してきたし、秋以降はもう少しがんばります。

 

5 家族

夏休みも半分が終わりました。といっても高校生の娘は夏課外が毎日あるので本当の夏休みは8月3日から16日までの2週間程度です。受験生ですが塾にも行かず、かといって自分でしっかり勉強するわけでもなく。音楽を聴きながらくらいは分かりますが、スマホの画面を見ながらで本当に勉強できるのかなあ。たぶん、できてないです。言っても聞かないんだから言うだけ無駄だと思いつつ小言をいう毎日。今日からまた5時に起きて朝課外に行く日々が始まりました。

 

息子は10日に帰省しました。希望の学部に進めそうです。あれだけ調子が悪かったのに執念としかいいようがない。彼の望みが叶うことを願っています。

 

6 雑記

なかなか咲かず葉っぱばかり育っていた朝顔は、先端を切ったら脇芽から花が咲き始め、今朝は30輪以上咲きました。日陰で芽を出し、まだ本葉2〜3枚のうちに花が付いていたものを日向に移したら、枯れないで伸びはしたものの、すべての葉の付け根に花がついていて、小さな花が毎日咲きます。途中で環境を変えても(日照時間が長くなったしゆっくり花をつけよう)とはならないようです。こういう仕組みって不思議。

 

毎日うんざりする暑さですが、夏バテに気をつけて乗り切ろうと思います。

 

ねこのごんごん (こどものともコレクション2009)

ねこのごんごん (こどものともコレクション2009)

 

木製デッキの上に置いたメダカ鉢。やせこけた三毛猫が水を飲みに来たのとガラス越しに目があってしまいました。逃げようと身構えていたので(見てないよ)と目をそらせていたら、しばらく飲んでいた模様。行ってしまったあと部屋から出てみたら、メダカの餌をパックごと持って行ってました。庭のどこかに落ちていないか探しましたが見つかりません。まあ食べられないことはないと思うけど。少しはお腹の足しになったかしら。

施餓鬼供養というものに行ってきました

例年、夏は大の苦手でバテ気味なのですが、今年はけっこう元気です。娘が夏休みに入ったのでウィークデーも自宅で過ごしています。毎日、朝夕は庭に水撒きするのが日課です。朝顔が葉ばかり大きくなって全然花が咲かないので(なんで?)と思って調べたらどうやら肥料が多すぎたようです。先端を切ったら脇芽が出てきて花がつくと書いてあったのでやってみたら、ちらほら咲き始めました。

 

一人暮らしになった母には週に一度は電話して二週に一度は顔を見に行くように心がけています。でも、友人知人の多い母は気ままな暮らしを満喫しているようで、電話しても出先だったり、訪ねていこうとしても予定が入っていたり。まあ元気なのはなによりです。

 

ある日、電話をかけたら「今日はお施餓鬼なので寺に行く」というので車を出して一緒にでかけました。何人ものお坊さんが本堂で銅鑼、鉦、太鼓などの鳴り物入りでお経を唱え、絵の描かれた紙(生花の代用らしいです)を撒きながら練り歩くのを、時折合掌しながら見物(ってのは不謹慎か)しました。しばらくは物珍しくおもしろかったものの、結局、同じことの繰り返しで、とにかく長いし暑いので辟易しました。式次第的なものが紙に書いて貼ってあって初施餓鬼とか特別施餓鬼とか施餓鬼の前にいろいろ書いてありました。どう違うのか母に聞きましたが、初施餓鬼は初盆の人、特別施餓鬼は1万以上包んだ人、それ以外はよくわからないと言っていました。「これ、途中で帰ったらだめなん?」と母に聞くと「自分の番がきて焼香しないと塔婆がもらえんからだめ」といわれました。順番になると名前を呼ばれて焼香をし経木で作った塔婆をもらって帰って自宅の仏壇に備えるという仕組みらしいです。どうやら高くお金を払った順番になっていて、値段の差によって塔婆にも違いがあるみたいでした。

 

私の隣に座っていたおじいさんは信心深い方なのか、焼香が終わったあとも席に戻ってこられましたが、お坊さんから「終わったら帰ってもいいですよ」と言われて苦笑しながら帰られました。我が家は最低金額の3000円しか包んでないので1時間以上経ってようやく名前を呼ばれて帰ることができました。

 

行く前に姑に「今日は実家の母とお施餓鬼に行ってきます」というと「お寺で食事をよばれてくるのね」と言われ(へえ、そんなものなのか)と思っていましたが、そういうのはありませんでした。代わりにバタークリームとみかんの缶詰が挟まれた今時見かけない昭和な感じのパンをお土産にもらって帰りました。母が「ほんと、これ美味しくないんよね。こんなのいらんのに。食べるけど」と文句を言ってました。

 

母は、全然信心深い人ではありません。けれど「おばあちゃん(母にとっての姑)がお寺さんとの関係を大事にしてたから。私の代までは続ける」と言ってます。たいした金額を包まないとはいえ、月命日、彼岸、施餓鬼、お盆とけっこう行事は多いので、めんどうだし、たぶん私達の代ではここまでしないと思います。私から見ると、実家の菩提寺は商売っ気があからさまで興ざめすることも多いです。母の実家の菩提寺に移したらいいのにと思うけど、そういう手続きは面倒だし不愉快な目に合う予感もするし、なにかきっかけがないと難しそうです。

 

施餓鬼供養に行ってみての感想は、これって檀家からお寺へのボーナスみたいなもんだなあというものです。特にお説教とかなかったし、檀家同士の交流とかもなかったし。施餓鬼ってお寺によって千差万別なんでしょうが。

 

さんまいのおふだ (こどものとも傑作集)

さんまいのおふだ (こどものとも傑作集)

 

 たぶん、弟が小さい頃に買った絵本です。文章が方言で、便所にいった小僧さんが「まあだまだ、ぴーぴーのさかり」とかいうところがおもしろくて好きでした。

思い出の10冊(小学校低・中学年期)

幼年期編の続き。

 

小さい頃からぼんやりしていた私は、小学校の集団生活に馴染めませんでした。低学年の頃に「緘黙児」と言われ「言葉の学校」を勧められたそうです。大人になって母から聞きました。この頃の愛読書はファンタジー系のものが多いです。本の世界に逃避していたのかもしれません。

 

 

 1 白いぼうし

車のいろは空のいろ 白いぼうし (新装版 車のいろは空のいろ)
 

学年が変わって新しい教科書をもらうと、すぐに国語の教科書を開いて、その日のうちに読み終えていました。「白いぼうし」という話が、いわさきちひろの挿絵と共に印象に残っています。短編集で、どれもタクシー運転手の松井さんが不思議なお客さんを乗せる話です。続編もでています。「白いぼうし」は、現在も小学4年生の教科書に掲載されているようです。単行本の挿絵は北田卓史で、こちらの絵もいいです。

 

 

2 小さなスプーンおばさん

小さなスプーンおばさん (新しい世界の童話シリーズ)

小さなスプーンおばさん (新しい世界の童話シリーズ)

 

とにかくゆかいなお話で、続編も読みました。たしかアニメにもなっています。当時、学研からは外国の楽しい作品がたくさん出版されていました。岩波の本ほど優等生感がなくて軽快な話が多かった気がします。学研といえば「科学」と「学習」のどちらの雑誌を購読するか毎年悩んでました。読み物は「学習」がおもしろいけれど、付録は絶対「科学」が楽しそうで。たまに両方買ってもらっている子がいて(すごい金持ち)と思ってました。夏休みに別冊?の「読み物特集号」を買ってもらうのも楽しみでした。

 

 

 3 ふたりのロッテ

ふたりのロッテ (岩波少年文庫)

ふたりのロッテ (岩波少年文庫)

 

 ケストナーの作品で一番に読んだのは、「点子ちゃんとアントン」です。隣の家の2つ年上のお姉さん宅に小学館の「世界の童話」という全集があって、しょっちゅうお邪魔して読ませてもらっていました。その中に編集され短くなって収録されていました。学校図書室でケストナー全集を見つけて全巻読んだのは何年生の時だろう。ケストナーの作品では『ふたりのロッテ』が好きでした。

 

 

4 ちいさなロバのグリゼラ

小さなろばのグリゼラ (福武文庫―JOYシリーズ)

小さなろばのグリゼラ (福武文庫―JOYシリーズ)

 

 みなし子のチーノが、お金持ちのおばあさんから小さなロバをもらいます。ロバの名前はグリゼラ。グリゼラにはひみつがあって...…私のハンドル名はこの本からとりました。当時、市立図書館の本を積んだマイクロバスが定期的に家の近くに来ていました。2週間に一度くらい。その時に借りた本です。(こんな動物の友達が欲しい)と強く思いました。挿絵もとてもかわいらしいです。大人になって探して文庫版を買いました。

 

 

 5 かるいかるい王女

かるいお姫さま (岩波少年文庫)

かるいお姫さま (岩波少年文庫)

 

魔女の呪いのせいで体が軽くて宙に浮いてしまうお姫様。性格も軽くなにごとも真剣に考えることができません……主人公のお姫様の性格に難があるのが新鮮でした。現在は岩波少年文庫版が入手しやすいようです。これも最初は図書館のバスで出会った気がします。後に買ってもらいました。

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 後年、挿絵が村上勉さんだと気がつきました。

 

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こんな感じで、本文中にたくさん挿絵が入っています。

 

 

 6 おいしいものさがし

おいしいものさがし (少年少女文学選A)

おいしいものさがし (少年少女文学選A)

 

お城の中で何不自由なく暮らしていた少年ボーンゲーレンは、育ての親である大臣の命を受けて「この世で一番おいしいものはなにか」を国に住むもの全員から聴き取る旅に出ます。彼は旅の間にいろいろな人や人でないもの(小人、人魚など)に出会います。任務は順調にはいかず城の権力争いにまで巻き込まれたボーンゲーレンはなにもかもが嫌になって......という話。いつのまにか本棚に並んでいました。私の父が自分のために買ったようです。父は私が小学生の頃、職場に行けなくなった時期があります。この本のおかげで人の世界に戻ろうと思ったと言っていました。話半分に聞いていましたが、きっかけの一つになってもおかしくはない話です。この話に出てくる吟遊詩人に惹かれ(今でもこんな職業があったら私もなるのに)と思っていました。プロローグ、エピローグがついた作品の構成や「だ、である」調の文体が大人っぽくてかっこいいと感じていました。

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 プロローグの冒頭と終わりの部分です。今読んでもかっこいい。

 

 

7 北風のわすれたハンカチ

北風のわすれたハンカチ (偕成社文庫)

北風のわすれたハンカチ (偕成社文庫)

 

 北風が忘れていったハンカチを耳につめて眠る熊や、鬼の子から(なんてみっともない子だろう)と思われる、痩せっぽちの魔女の娘など、登場人物を思いだすと胸が痛くなるような気持ちになります。収録作「小さいやさしい右手」の、魔物の子供が絶望の果てに光の王子になるというラストに小学生の私は心を鷲掴みにされました。この一冊で安房直子のファンになり、このあと思春期にかけて読みまくりました。

 

 

 8 ゆうかんなちびのしたてや

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グリム童話集のうち、この一冊のみ持っていました。大塚勇三の訳と堀内誠一の挿絵が最高です。大人になってオークションで全巻一括で購入しました。当時、堀内誠一の絵本や児童書をコレクションしている方がいて、面識はないのですがHP上で時折やりとりしていました。古本屋ごっこをしていたのでお客さんとして買ってもらったこともあります。私が落札したあと「ちょうど麻雀しに行ってて入札忘れてた〜」とおっしゃってたっけ。競ってたら絶対入手できてなかったなあ。

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9 わがままいっぱいのくに

   (アンドレ・モーロワ作、榊原 晃三訳/旺文社ジュニア図書館)

 

ミシェールという女の子が、どんなわがままも許される妖精の国に行く話。記憶ではすごく長い話だったのに、大人になって読み直したらあっという間に読み終わってびっくりしました。読むのが速くなるのも良し悪しだなあと損をした気分でした。娘に読ませたくて探しましたが、残念ながら手に入れることができませんでした。面白い話なのに。なぞなぞの答えを求める「ファラオ王」、妖精の国への入国試験を担当する「でたらめカラス」、空の色の羽や魔法の杖をくれる「やさしいハト」、辺り構わず棒でボールを叩いてとばす危険な「ぼうたたきさん」、美しく気儘な妖精の国の女王など、登場人物が盛りだくさんで魅力的です。女王の歌の文句もしゃれています。


 ようせいたちよ、ただひとつのきまりはわたしたちの心のなかにあり、
 それこそ、すべての気まぐれをとりしずめるもの
 なぜなら、かしこいだけは、ばかということ、
 ぎょうぎがよいだけは、ぶさほうだから。

 

 

10 カポンをはいたけんじ 

カポンをはいたけんじ (講談社青い鳥文庫 (61‐1))

カポンをはいたけんじ (講談社青い鳥文庫 (61‐1))

 

 以前、このブログでも触れた本。実はこの地球上にたくさん住んでいる透明人間、ミュータント人の世界に迷い込んでしまった男の子の話。たぶん、はじめて自分で選んで買った本です。私が持っていたのは単行本ですが絶版になり、その後文庫版がでたものの、こちらも今は入手困難のようです。もう一度読みたい。あとがきで紹介されていた詩も誰のなんという詩だったのか確かめたいです。

 

 

番外編

いやいやえん (福音館創作童話シリーズ)

いやいやえん (福音館創作童話シリーズ)

 

 ぐりとぐらシリーズなど「こどものとも」を含む福音館の本はたくさん読みました。でも、3つ下、8つ下の二人の弟がいるので、どの本も自分が何歳の時点で出会ったのかがあやふやです。その中で『いやいやえん』は私が小さかった頃から家にありました。『わがままいっぱいの国』と少し似ていますが、『いやいやえん』のほうが教訓的かも。ミシェールは、大きくなってお利口さんになったあとで(もう一度あの妖精の国にいってみたい)と思うのですが、しげるは「いやいやえん」にもう一度行きたいとは思わないでしょう。

 

幼年期の10冊はこちら

grisella.hatenablog.com

 

 

6月第5週〜7月第4週

6月の後半は夏風邪をひいてしまい、ヘルパーの仕事は週2件の掃除と料理の仕事のみ行き、入浴介助はお休みしました。なかなか咳がとれず病院に行ったら気管支炎でした。体調は最悪でしたが、精神的には自分史上最高に安定していて(今できることをあわてずしっかりやっていれば、なにもかもうまくいく)という気持ちでした。なんで急にそんな明るい気持ちが降ってきたのかわからないんですが。

 

7月に入って気管支炎も治り入浴介助の仕事にも無事に行ってきました。復帰したといっても週に3件、あとはピンチヒッターで2、3件入るくらいですが、しばらくはこのペースで様子を見ます。

 

塾講師の仕事は、あいかわらずバタバタしてしまって、なかなか納得のいく授業はできませんが、少しずつ慣れてはいます。先週はサブティーチャーが来てくれてとても助かりました。8月は別の方が2回来くる予定なのでなんとか乗り切れそう。秋以降、無事2クラスに分けることができるのか不安ですが、まあやるしかないです。

 

保育士試験は筆記試験まであと90日を切りました。資料をファイルして眺める程度しかしていないので、このままだとまた落ちそうです。今週から過去問を解いて分からなかった問題のカードを作るという作業を再開します。

 

義妹から甥っ子の英語の勉強を見て欲しいと依頼されました。いやいやいや大学受験レベルとか無理無理!と固辞したものの、夫からも推されて引き受けてしまいました。力不足なのは重々自覚しているので、やっぱりだめだなと思ったら遠慮なく家庭教師なり塾なりに頼んでねと言ってます。今のところ3回やってみました。娘の副教材をテキストにしています。続くかなあ......。

 

息子の元へ夫が上京します。無事試験に合格してくれることを祈ってます。娘は受験年の夏ということで、毎日課外授業に行っています。志望校はだいたい決まりましたが、第一志望校は相当がんばらないと通らなそうなところで、第二希望はよほどのことがなければ通りそうなところ。極端だなあ。まあ「好きなことが勉強できるという視点で選んだ」という娘の言葉を信じます。油断してたら第二希望のとこも通らないよとは言ってますがどうなることやら。

 

一人暮らしになった実家の母は元気でやっているようです。朝から30分ほど犬の散歩をしているそうだし、週に一度は体操教室にも通っているとか。友人とちょくちょく会って買い物したり食事をしたり楽しそうに暮らしています。このまま元気でいて欲しいです。

 

母を見習ったわけではありませんが、久しぶりに古い友人と食事をし、そのあとはアパートでお茶を飲みながらゆっくり話しました。本読みサークルでも、新しいメンバーが入ってきたので数年ぶりにランチ会がありました。明日は大学以来の友人と会います。「人と会うのは疲れるけれど、それを上回る楽しさがある」と思えるくらい精神的、体力的に回復しました。

 

冒頭に書いたように、6月以来不思議なくらい明るい気持ちで、根っからネガティブな私は(何か大きな病気をする前兆なのかなあ)とか思ったりしてます。まるで線香花火が落ちる前にひときわ輝くみたいな.....ってどこまでネガティブなんだろう、自分。

 

オレゴンの旅

オレゴンの旅

 

中学校で一学期最後読んだのは、この絵本です。サーカスの小人が熊のオレゴンと旅をする話です。お話が始まる前に献辞と、その下に書かれたランボーの詩も読みました。

 

    感 覚 

 夏の青い夕暮れに、ぼくは小道を行くだろう、
 麦の穂にちくちくされながら、細かい草を踏みに。
 夢みるぼくは、両足に麦の穂のさわやかさを感じるだろう。
 ぼくは額を風に洗わせるだろう、帽子もかぶらずに。

 話もしないし、なんにも考えないのに、
 かぎりない愛が魂にあふれてくるんだ、
 そしたらぼくは遠くへ行くだろう、ジプシーみたいに、

 「自然」の中を、------女の人といっしょみたいに幸せなんだ。

           (アルチュール・ランボー 1870年3月)

 

 

私の本棚

今見たらもう次のお題に変わってたけど、今週のお題「わたしの本棚」について。本棚は複数あるけど、別格なのがこの写真の右側のもの。絶対に手放せない一番大事な本が入っています。

 

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結婚祝いに祖母からもらった本棚で、叔父の知り合いの家具屋さんに作ってもらいました。原価でいいよと安くしてもらったおかげで同じものを二本もらいました。あなたも夫くんも本好きだから一本ずつね、と言われました。

 

上の方をよく見ると左右で微妙に形が違います。これはふたつの本棚をくっつけて一つにして使えるようになっているから。側面に穴が開けてあってボルトで止めるようになってます。

 

新婚の頃は、アパートに住んでいて、ボルトで止めて一つにして使ってました。家を建てたあとは分けて使っています。夫は読書好きですが、本の所有欲が低い人なので、もう一つの本棚は夫が二段半だけ使い、あとは家族のアルバムなどが入っています。

 

私の分の本棚は自宅から古本屋ごっこ時代に本置場のアパートに移動し(写真はこの頃のものです)、今はウィークデーに過ごすアパートに置いてます。この本棚の終の住処はどこになるんだろう。とにかくめちゃくちゃ重いので、できればもう動かしたくないです。

 

私に本棚をくれた祖母は今も健在です。今年105歳になりました。90歳半ばまでは現役の主婦でした。私も祖母にあやかって、いつまでも本を愛し元気に過ごしていきたいです。

 

*本棚の中の本について書いたこと*

 

日本短編文学全集の思い出 - 元活字中毒主婦の身辺雑記